基本構造(鋼板製溶接一体型構造)
NYKタンクは自由設計・受注生産です。
側部構造
側板は設計震度・タンク高さに応じて板厚を変え、さらにプレス溝によって補強をしますので、槽内部の補強が不要です。このため、槽内の点検・清掃も容易に、且つ短時間に行うことが可能です。
上部構造
屋外設置では、雨を考慮し天板は1/100程度の勾配を有するように設計しています。また天板には、プレス溝をもうけ、人の荷重はもちろん豪雪にも耐える設計が可能です。
下部構造
底板は、排水しやすいようにゆるやかな湾曲形状になっており、水溜りがありません。また、底板がベースより100mm程度上がっているので、タンクとは別に平架台を必要としない構造となっています。
ブラストの目的
ブラストを行うことにより鋼板表面の錆や汚れを除去し、細かい凹凸を付けることができます。そうすることでブラスト処理面が活性化され、接着面積が増え、アンカー効果によりエポキシ樹脂の接着力が強くなります。ライニング工程の中でも重要な工程で、この工程の良否がライニング性能に大きく影響します。
無溶剤型ホットエアレススプレーの効果
ブラスト同様にエポキシ樹脂ライニングの耐久性を決める要因にライニング工法があります。無溶剤型ホットエアレススプレー工法は溶剤の抜けた穴が無く、皮膜中に溶剤が残留しないので強靭で表面光沢を有するライニング皮膜ができます。表面は汚れが付着しにくく、清掃が容易なため衛生性に優れています。
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鋼板製溶接一体型構造が、高い耐震強度を保証
耐震性に優れた一体構造
NYKはポンプ室も鋼板で製作し、水槽と一体構造とします。ポンプ室付水槽は、一体構造のため同一基礎上に設置が可能であり、地震に対して水槽とポンプ室とが同一に揺れるため、被害を最小限に抑えることができます。また、水槽とポンプとの配管は最短距離で行えるため、配管への負担は軽減されます。地震時のポンプ室付水槽の強さは、阪神淡路大震災等でも立証されました。
確立された耐震設計
NYKの耐震設計は、建築基準法、同法施行令及び建築設備耐震設計施工指針(日本建築センター)、官庁施設の総合耐震計画基準に基づき設計を行っています。また、側板・屋根板が連続したコルゲート板(波板)で構成されているため、材料力学で確立されている梁理論による構造計算が可能となり、想定外の破壊は発生し難い強靭な構造を有しております。
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厚生労働省の食品衛生法、水道法の方基準をクリア
厚生労働省の食品衛生法、水道法の衛生基準に適合したNE-204(無溶剤型エポキシ樹脂)を、全面に焼付けライニングしています。
NE-204皮膜表面は平滑なため水垢が付着しにくく、槽内の構造もシンプルなため、隅々まで容易に清掃が可能です。
鋼板製のため太陽光を遮断するので、藻の発生がありません。
底板は、NYK独自のゆるやかな湾曲形状になっています。素早く排水でき、水溜りがありません。
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NYKタンクは完全受注生産
20m3ポンプ室付
デザインタンク
200m3ポンプ室付
防火水槽
設置場所・デザインに合わせて形状・高さを自由に設計できます。また、工場で分割製作後、現地にて組立てを行う大型タンクの施工も可能です。全てのNYKタンクにおいて、強度・耐久性とも十分な設計をしています。
NYKタンクでは、中仕切りを自由な位置に取り付けでき、ポンプ室も鋼板で製作し水槽と一体構造なので、寸法上の制約を受けることなく自由に設計できます。
施工実績
標準型
デザインタンク